保護犬No
111204H-STPF
保護センターより引き出し
保護センターより引き出し
犬種
シーズー
性別
♀
体重
5kg強
年齢
推定9-10歳
医療
- 避妊手術
- 歯石除去
- 混合ワクチン接種(8種)
- フィラリア抗原抗体検査
- 検便
性格・特徴など
正直、悲惨なシーズーのサンプルみたいな子でした。
一目見た際には、溜息が出てしまう程の有様でした。
この子の持つ薄いブルーの目は、ハスキーによく見られるそのブルーとは違い、少々薄ボケた色でした。その上白濁気味でしたので、ピンボケみたいで、およそ可愛いとはいい難い風体でした。
それなのに、小ぶりだし珍しい色の目だし・・・という事なのか、繁殖犬みたいでした。
更には、首や両足先は脱毛が酷く、体を覆っている毛も隙間風が通りそうな量でとても寒々しい感じでした。
そんな状態にもかかわらず、本人に思い惑っている様子もなく、こちらが関心を示した際には、尻尾を遠慮ぎみに振りつつ見上げてきました。
余りにも状況が悪すぎ、思わず「うーん・・・」と絶句。が、翌週も翌週もそんな風でしたのでやはり捨て置けず、毛や皮膚は栄養が回れば再生できるだろうからと、引き出した次第です。
気立ては太鼓判が押せそうだから「やはり一番は性格よね!」と言う事で決断しました。
予想通り、最近は大分再生してきて毛量も増え、見た目も良くなりました!
預かりさんの努力のお陰で、白濁気味の目もかなり綺麗になり、気立てはそのまま変わる事なく、太鼓判のままです。
吠える事もなくお穏やかで、苦労したにもかかわらず天使のような子です。
以下は預かりさんからの近況です。
「檻の片隅に、使い古した灰色の雑巾が置いてありました。掃除の途中かと思ったら・・・かすかに動く塊・・・」
そんな感じの初見でした。
犬であることには違いないのですが、一見何の種類か判らない様な姿でした。
体毛もまばらで体の半分の皮膚は赤くただれ、目やにが固まり、眼球を突っつき炎症を起こし真っ白に・・・。
いったいどうすればここまで酷くなるのでしょう?
ほとんど動かず、声も上げず、ひたすら、ただ息をし、生きているだけの様子に見えました。
あまりにも醜く、状態も悪く、処分される前に衰弱死してしまうのでは・・・と思える程でした。
が、見た目によらず食欲もあり、予想外に生命力のある子でした。
全ての感情・喜怒哀楽を殺し、ただひたすら生きる事だけに集中していたようです。
帰宅後、即座にシャンプーしましたが、洗っても洗ってもベトベトが取れず、臭くて大変でした。
皮膚炎の一種を罹っておりましたが、程なく落ち着きました。
来た当日、眠いはずなのに寝ようとせず、立ったままじっとしていたので、どうしたのかと顔を覗くと、立ったままの姿勢で寝ていました。
気を使って遠慮していたようでした。
「良いんだよ」「楽に寝なさいね」と声を掛けつつ、何だかそんな態度がいじらしく切なくなりました。
数日過ごす内に、氷が解けるように徐々に深く沈んでいた感情が沸いてきた様子で、喜び・甘えの表情が出て来て、少しづつ犬らしくなってきました。
ただ気になるのは、鳴かない・吼えないので、「もしかしたら、声を失っているのでは・・・?」とも思ったのですが、ある日足元に纏わりついてきた際に誤って足を踏んでしまった所「キャウン!!」という鳴き声を聞きましたので、一安心した次第でした。
最近では失った喜怒哀楽の感情も取り戻してきている様子ですが、いまだに怒りの感情だけは戻ってきていません。まあ怒る機会もないには違いないのですが・・・。
この子はこれといった芸もしませんが、玩具にも関心がない様子です。
大好きなのは、お散歩と膝に抱っこされたお昼寝です。
トイレも基本外ですので、兎に角手のかからない子で、犬というより猫みたいな子でしょうか。
散々使いまわされた挙句の果てが収容先では浮かばれません。
居るのか居ないのか分からない位大人しく、手のかからないこの子がゆったり過ごせる所を探してあげたいと思っております。
一目見た際には、溜息が出てしまう程の有様でした。
この子の持つ薄いブルーの目は、ハスキーによく見られるそのブルーとは違い、少々薄ボケた色でした。その上白濁気味でしたので、ピンボケみたいで、およそ可愛いとはいい難い風体でした。
それなのに、小ぶりだし珍しい色の目だし・・・という事なのか、繁殖犬みたいでした。
更には、首や両足先は脱毛が酷く、体を覆っている毛も隙間風が通りそうな量でとても寒々しい感じでした。
そんな状態にもかかわらず、本人に思い惑っている様子もなく、こちらが関心を示した際には、尻尾を遠慮ぎみに振りつつ見上げてきました。
余りにも状況が悪すぎ、思わず「うーん・・・」と絶句。が、翌週も翌週もそんな風でしたのでやはり捨て置けず、毛や皮膚は栄養が回れば再生できるだろうからと、引き出した次第です。
気立ては太鼓判が押せそうだから「やはり一番は性格よね!」と言う事で決断しました。
予想通り、最近は大分再生してきて毛量も増え、見た目も良くなりました!
預かりさんの努力のお陰で、白濁気味の目もかなり綺麗になり、気立てはそのまま変わる事なく、太鼓判のままです。
吠える事もなくお穏やかで、苦労したにもかかわらず天使のような子です。
以下は預かりさんからの近況です。
「檻の片隅に、使い古した灰色の雑巾が置いてありました。掃除の途中かと思ったら・・・かすかに動く塊・・・」
そんな感じの初見でした。
犬であることには違いないのですが、一見何の種類か判らない様な姿でした。
体毛もまばらで体の半分の皮膚は赤くただれ、目やにが固まり、眼球を突っつき炎症を起こし真っ白に・・・。
いったいどうすればここまで酷くなるのでしょう?
ほとんど動かず、声も上げず、ひたすら、ただ息をし、生きているだけの様子に見えました。
あまりにも醜く、状態も悪く、処分される前に衰弱死してしまうのでは・・・と思える程でした。
が、見た目によらず食欲もあり、予想外に生命力のある子でした。
全ての感情・喜怒哀楽を殺し、ただひたすら生きる事だけに集中していたようです。
帰宅後、即座にシャンプーしましたが、洗っても洗ってもベトベトが取れず、臭くて大変でした。
皮膚炎の一種を罹っておりましたが、程なく落ち着きました。
来た当日、眠いはずなのに寝ようとせず、立ったままじっとしていたので、どうしたのかと顔を覗くと、立ったままの姿勢で寝ていました。
気を使って遠慮していたようでした。
「良いんだよ」「楽に寝なさいね」と声を掛けつつ、何だかそんな態度がいじらしく切なくなりました。
数日過ごす内に、氷が解けるように徐々に深く沈んでいた感情が沸いてきた様子で、喜び・甘えの表情が出て来て、少しづつ犬らしくなってきました。
ただ気になるのは、鳴かない・吼えないので、「もしかしたら、声を失っているのでは・・・?」とも思ったのですが、ある日足元に纏わりついてきた際に誤って足を踏んでしまった所「キャウン!!」という鳴き声を聞きましたので、一安心した次第でした。
最近では失った喜怒哀楽の感情も取り戻してきている様子ですが、いまだに怒りの感情だけは戻ってきていません。まあ怒る機会もないには違いないのですが・・・。
この子はこれといった芸もしませんが、玩具にも関心がない様子です。
大好きなのは、お散歩と膝に抱っこされたお昼寝です。
トイレも基本外ですので、兎に角手のかからない子で、犬というより猫みたいな子でしょうか。
散々使いまわされた挙句の果てが収容先では浮かばれません。
居るのか居ないのか分からない位大人しく、手のかからないこの子がゆったり過ごせる所を探してあげたいと思っております。