-東京・神奈川で飼い主を失った犬達の保護をし、里親を探すボランティア団体です-

120217W-PMPM
保護センターより引き出し

ポメラニアン

♂

2.5kg（痩せすぎ)

推定10歳過ぎ

• 去勢手術
• 歯石除去
• 混合ワクチン接種(8種)
• フィラリア抗原抗体検査
• 検便

センターで「この子はまだ誰も手を差し伸べていないのよ」と指し示されたその子は、「状態のいい時は、さぞやキュートで、モデルさんみたいに綺麗だったんだろう な」と思わせるような漆黒の毛並みが、頭髪は無惨にも剥げ落ち、身体のほうはすきすきの荒れた毛で覆われいました。

蓑がさを背負っているような感じでした。

白内障もハッキリ見て取れ、正直少々ギョッとしたのは事実でした。

が、微動だにしないで大きな黒目でジッと見つめる様に、酷い脱毛の不安はチラッとよぎった事は確かでしたが、暫し考えあぐねた結果、引き受ける決断をした次第でした。

どちらにせよ、今後どうなるのか見極めようと、大変な子のお世話が得意な預かりさんに託し数ヶ月が過ぎました。

どうにか兆しが見えた様子なので、とりあえず掲載しようという事になりました。

まだまだ本調子ではないのかもしれませんが、体力もつき性格も文句なしですので、後は毛が元通りになるのを待つのみでしょうか･･･。

以下は預かりさん情報です。

見ての通り3ヶ月前は大量の脱毛がありました。

疥癬や真菌性のものではなく、栄養失調やストレスで免疫力が落ちた為のアレルギー性の皮膚病発症でしょうか？

原因がわからないので、防腐剤や添加物を排除できる手作り食で対応しました。

肉や魚等のアレルギーはなく、米・野菜・果物・豆類・ヨーグルト等何でも問題なくよく食べます。

人の花粉症と同じでアレルゲンとなるものの許容範囲はそれぞれ違いますが、この子は防腐剤や添加物のない食事で皮膚の状態が良くなり、被毛も密集してきました。

兎に角落ち着いた性格で、先住犬とトラブルになった事は皆無です。

想像ではありますが、ご老人との生活で相当可愛がられ、寝る時も一緒だったのかもしれないな、と･･･。

預かった当初の散歩の際は、前から歩いてくるご老人に反応し、いきなり止まって、近くに来るのを待っていた事が度々ありました。

ドッグカートの横も初めから怖がらず、普通に歩いたのもカートの散歩に慣れていたのかもしれません。

人に対する信頼は厚く、話もよく理解します。

外が大好きで、天気であれば1時間半位は先住犬達とゆっくり散歩を楽しんでいます。

が、やはり推定年齢10歳以上との事ですので、不整脈や一日に数回の咳（フィラリア陰性）は出たりします。

そんな状況をご理解いただける人がきっとどこかにいるだろうと思いつつ、ゆったりした環境作りに励んでおります。