-東京・神奈川で飼い主を失った犬達の保護をし、里親を探すボランティア団体です-

140211O-IGPF
ブリーダー放棄

イタリアン・グレーハウンド

♀

6kg弱

推定7歳過ぎ

• 避妊手術
• 歯石除去
• 混合ワクチン接種(8種)
• フィラリア抗原抗体検査(陰性)
• 検便
• ソケイヘルニア処置済み

繁殖犬だったそうです。

ストレスのせいか、白髪混じりのこの子は、これ以上丸くなれないと思える程に丸くなり、尻尾はピタッと足の間に挟み、さながらおばあさんの様でした。

ビックリしたのは、お腹に大きな大きピンポン玉のような物を抱えていた事です。

獣医さん曰く「ヘルニア」だそうです。

過去に巨大な乳腺腫瘍は見た事はありましたが、これ程大きなヘルニアは見た事がなく、痛々しい姿でした。

生活には支障がない様子でしたので一安心でしたが、即刻処置をお願いしました。

相当怖い思いをしてきたのか、縮こまってばかりいます。

外が怖いのか、出た事がないのか、散歩もままならず、スキンシップに励んでいる所です。

先ずは「人って優しいんだよ」「怖い物はないのよ」と体感させてあげようと思っています。

ここまで萎縮してしまった為、抵抗する気力がないばかりか、意思表示も出来ず、無抵抗で震えているのを見るにつけ、繁殖場に長く生活していた子の悲惨さを目のあたりにして、言葉もないです。

陽のあたるホカホカとした室内で手足を思う存分伸ばし、寝る事が出来るような静かな環境を提供してあげたいものです。

以下は、預かりさん情報です。

少し落ち着いた状況になってから我が家に来た子だそうですが、正直こんなにびくつく子を見た事がなかったので少々ビックリでした。

我が家の子には最初からフレンドリーで、反対に馴れ馴れしいと軽く威嚇されていましたが、気にする風もなく、その点は大らかそうでした。

旺盛で何でもよく食べます。

食べ物があるとすごい集中力を発揮してくれるで、指示も少しずつ教え始めました。

まだ鼻を使うことに馴れていないみたいで目で食べ物を探しています。

サークル内でのトイレは問題ありません。

フリーにしても、目を離さずシートに誘導すれば失敗なく出来ます。

我が家に来た初日にベットに足をあげて1回だけマーキングをしましたが、生活環境の変化があったからかもしれません。

散歩は心配していたよりも状況は良かったです。

人通りや車通りの多い道は尻尾を引っ込めてオドオドした様子でしたが、静かな道だとリラックスした様子も見られます。

また、犬が好きなようで、会う子会う子に好意的に近づいています。

相手の空気を読みながら上手に遊びに誘う事が出来、おりこうさんです。

今は人に触られることが苦手で、頭をすくめたり逃げ腰になってしまいますが、自分から人によって来る事もあるので、時間をかければ良くなってくると思います。

歯が結構抜けてしまっているので、常に口の横から舌が出っぱなしですが、その顔がなんともかわいいです。

犬にも人にも攻撃性がなく、とても性格の良い子です！

素敵なご縁があることを祈って、一緒の生活を楽しみたいと思います。