-東京・神奈川で飼い主を失った犬達の保護をし、里親を探すボランティア団体です-

140713O-IGPF
ブリーダー放棄

イタリアン・グレーハウンド

♀

6kg強（肥満/適正4kg半)

推定7歳過ぎ

• 避妊手術
• 歯石除去
• 混合ワクチン接種
• フィラリア抗原抗体検査(陰性)
• 検便

繁殖犬だったそうです。

適正サイズだった為か大半は5歳過ぎでお役御免のはずが、ここまで産まされた結果、残っている歯は下の犬歯のみでした。

周りの歯がない為、犬歯は無残にも般若の様に外に倒れてかかっており、かろうじて生えてる状態です。

それでもまだ産ませるつもりだったのか、異様な太り方をしていました。

細い脚がその体重を支えきれないらしく、ブルドッグよろしくガニ股で立っていました。

今は少々の肥満位にはダイエット出来ているので、その動きは軽やかで見た目もすっきりしました。

人は怖いけど、でも寄り添いたい雰囲気が見て取れ、何とも言い難い気持ちでした。

暫くはケージの中にいても、ドアを開けたトタンに端に逃げ、視線を避けるかのように横向きでじっとしている始末です。

出そうとすると、抱き易い様になぜか後ろ向きになって待っています。

引き出す際は当然硬直した状態ですが、顔までが硬直していたのには恐れ入りました。

出せば出したで隅っこに素早く移動し、ず〜と座ったままで動こうとはしませんでした。

最近でこそ多少は歩いてはいますが、視線が合うとだるまさんが転んだ状態になり、苦笑気味です。

尻尾はブンブン振るようになりましたが、抱っこの際の後ろ向きの癖？は変わる事がありません。

プードルでさえいとも簡単に上り下りするソファに、この子はどうしてよいか分からず、他の子よりは多少長めの後ろ足を使い、一生懸命上ろうとして悪戦苦闘している所に遭遇し、少々びっくりでした。

何度となくトライするもできず、飛び乗るという動きを思いつかないのか、諦めたらしく最近はしません。

が、ふかふかの物に座りたいらしく、仕方なく敷物の上にいます。

まだまだ軽快に歩く訳ではないので、走るのは先の先の話かもしれません。

「走る」「飛び乗る」が自然にできる様になれば、過去のトラウマも少しは解消された事になるのかもしれません。

それはイコール犬らしくなったという証拠かもしれません。

威嚇・極度の脅えが無かっただけ、心のリハビリは早いはずです。

最近はこちらの都合で預かり先を転々とさせてしまいましたが、怖い怖いが薄れたのか、表情もソフトなものになっており、ヤレヤレです。

どこへいっても先住犬とは上手にお付き合いできるので、その点でも安心感のある子です。