-東京・神奈川で飼い主を失った犬達の保護をし、里親を探すボランティア団体です-

18022GM190318
保護センターより引き出し

チワワ

♂

3kg弱

推定10才以上

• 去勢手術
• 混合ワクチン接種
• フィラリア抗原抗体検査（陰性）
• 検便
• 血液検査
• 精巣腫瘍切除
• 尿結石除去

センターに収容されたのを初めて見たときはその風貌にぎょっとさせられた仔でした。

ちらっと見たときはお腹が巨大に膨れているのかと思ったのですが、睾丸が風船のように赤黒く腫れあがっておりました。

首周りは広範囲に脱毛しており、いつからその状況なのか、よく死なないで今ここにいるな、と変な感心をさせられました。

感心よりも「寒心」といったほうが正しいでしょう。

ここまで放置した上に、最後は遺棄という飼い主の心に寒いものを感じました。

この年齢まで飼育して居ながら、オスワリやマテやお手まで教えておきながら、この一番寒い時期に外に置き去りとは、人としてあるまじき行為です。

小さい小さいチワワなのです。

センターの無機質な檻の中で、誰が見ても、未来がないように見えるのに精一杯尻尾を振って、寒空に遺棄されたことも、恨み顔せず、ニコニコ寄ってきました。

色々頭を巡りましたが、処分してくださいとは言えませんでした。

幸い痛がっている様子はなかったのが救いでした。

が、急変してもと、収容期間中にもかかわらず手術の予約をし、スタンバイしました。

フィラリア・検便共に陰性でしたので、何処で生活していたのかとても不思議です。

病理検査の結果は悪性とはなっておりますが、腹腔内の腫瘍ではないので、取り切れていることから、転移に関しては経過観察ではありますが再発も15％程度と低く、ただのかわいいだけのチワワになりましたから募集に並べようと思った次第です。

食欲も旺盛で、元気元気。

トイレはペットシートに。

お散歩はルンタッタとスキップで。

喜ぶ様は土から掘り返されたミミズのようにビチビチとしていて本当に、可愛いだけの手のかからないチワワさんです。

この仔の何とかつながった命を、未来に引き継いでくださるご家庭に。