-東京・神奈川で飼い主を失った犬達の保護をし、里親を探すボランティア団体です-

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ブリーダー廃業

パピヨン

♀

2.7kg

推定9-10才程度

• 避妊手術
• 歯石除去
• 混合ワクチン接種
• フィラリア抗原抗体検査（陰性）
• 検便
• 血液検査

とても小さな美人さんだったからか、ブリダーの元で長らくママさん犬をしていたと推測されます。

小型犬種で、更にその中でも特に小さいと、買い手の人気が高いこともあり、繁殖ビジネスの犠牲になり易いです。

その為、度重なる出産で歯がかなり悪く、抜歯せざるを得ない状況でした。その結果、舌が更に出る様になってしまいました。

食欲も旺盛で、臆せず、良い意味で好奇心のある積極的な子です。

外に出た経験がないにもかかわらず、果敢に玄関のドアをすり抜け、庭で走り回っている様子はとても可愛らしいです。

今まで出来なかったことへの喜びを感じているのかなぁとしみじみと見守り中です。

おやつの際も、後ろに控えている事はなく、「欲しいです」と、同居犬達と並んで意思表示をしてくれます。

どこへ行っても大丈夫だろうと思わせる適応性を発揮しています。

理不尽な接し方をする子にもサラリと対応し、我慢を超えた時は軽く脅かしもできる子で、そこは流石元ママさん犬です。

そんなしっかり者な子ですが、気がつくと常に至近距離に控えています。

長い間、愛情を与える側だったので、注がれる愛情には飢えているのだと思います。

お風呂に入っている最中は脱衣室で、トイレの時はドアを開けるとその脇に、郵便物を取りに行けば玄関迄ついてくるといった様子です。

「待っててね」とついつい言ってしまいますが、言わなくても忠犬ハチ公よろしく、戻ってくるまで座って待っています。

そんな健気な子ではありますが、「抱っこしようか？」と提案すると、手の届かない距離まで後退りしてしまいます。

「ねーねー、そんな事言わないで大丈夫だよ」と、手を差し伸べると観念した様に床に伏せてしまいます。

抱き上げると、四肢が緊張しているのがわかり、何とも言えない気持ちにさせられます。

抱き上げられたその後の事を思い出すのかもしれません。

ある意味全く手のかからない子ですが、一日も早く遠慮が取れて無邪気に甘えてくれる日が来ると良いなと思っています。