保護犬No
22006OM220512
ブリーダー放棄
ブリーダー放棄
犬種
チワワ
性別
♂
体重
3.5kg
年齢
推定11才
医療
- 歯石除去
- 混合ワクチン接種
- フィラリア抗原抗体検査(陰性)
- 検便
- 血液検査
- 肝臓不調(服薬中)
ご報告
2022/2/5に我が家にやってきたアルト君が9/11に亡くなりました。
およそ12歳と小型犬としては比較的短い一生を終えました。
直接の死亡原因は腎臓病によるものでした。
保護センター引き出し直後の血液検査で肝臓の数値に異常があり、投薬で様子を見ながら去勢手術を予定していました。
3/27に再度血液検査し、10日分の投薬が追加されましたが、数値は思うように改善しませんでした。
何かしら腫瘍が出来ている可能性に加え、腎臓の数値の悪化、心雑音と、不安要素が増えるばかりでした。
4/9に去勢手術の予定が立ちましたが、別の患畜の緊急手術によってキャンセルとなりました。
改めて4/23に術前の血液検査をしたところ、やはり肝臓の数値が悪く、心臓も投薬の一歩手前の状況でした。
高齢犬であることも加え、去勢手術を中止する判断に至りました。
病院嫌いのワンコは珍しくありませんが、病院を出た後も震えが止まらず、小さな体でゼェゼェと苦しそうに呼吸する様子に加え、想像以上に状態の悪い内臓器官、劣悪な環境下で飼育されていたことを想像させる弯曲した背骨等、アルト君の抱えている問題の全てが重くつらくのしかかりました。
去勢手術が受けられないことが決定したことで、通常の里親募集はできませんでした。
預かりボランティアとして出来ることは、アルト君が一日でも多く穏やかに過ごせる余生を、空腹が満たされ、温かく安心して眠れる環境を提供することだと思いました。
5/12には就寝後に部屋中の物がひっくり返るような、ドアに体当たりするような大きな物音がありました。
様子を見たところてんかんの発作のようでした。そうした発作は5月中にもう一度ありました。
その後は処方されていた60日分の薬も飲み終わり、食欲もあり穏やかな日々が続いていました。
残暑が続き、どことなく食欲が落ちた様子もあった為、9/3に久方ぶりに血液検査を受けました。
肝臓以上に腎臓の数値が悪化し、心雑音、さらには膵臓の値にも異常がみつかりました。
当初3.7kgあった体重は3.2kgへと減少していました。
9/9、栄養補助食としてあげた缶詰のご飯をすごい勢いで食べきったと思ったのもつかの間、夜に嘔吐と下痢がありました。
9/10、ご飯は一切食べようとせず、午前中はおやつを食べたがる様子があったものの、午後には立ち上がるのもやっとというフラフラの状態になり病院へ。
入院と点滴、そして超音波検査等の精密検査の提案を受けましたが、病院へ預ける判断はできず、わが家へ連れ帰ることに決めました。
獣医師からは、アルト君が食べたがるものがあればなんでも与えてあげてくださいとアドバイスがありました。
その夜は、寝袋を出してきて一晩中付き添い、様子を見守りました。
もう食物は受付けませんでしたが、スポイトで一時間おきに水を与えました。
おしっこがしたくてフラフラと立ち上がろうとしますが、後ろ足の踏ん張りがきかないようでした。
9/11、最期の朝を迎えました。
家族みんな交代でアルト君の周りに集まって過ごしました。
昼過ぎに保護団体の代表が励ましに来てくださいました。
夜になって呼吸がしづらい様子があり、抱っこをしました。
普段は抱っこを嫌がるクールなアルト君でしたが、22時に腕の中で静かに息を引き取りました。
ペットショップに並ぶ愛らしい子犬達、その裏側に命あるものとしての尊厳もなく、パピーミルとして物として扱われる存在がいること。
人間の傲慢なふるまいの代償を小さなアルト君が一身に背負っていました。
9/13、秋晴れの深大寺の霊園で荼毘に付しました。
わずか7か月と短い付き合いでしたが、この子が生まれてきたこと、わが家に身を任せてくれたこと、その存在をずっと覚えていたいと思います。
アルト君の遺骨は我が家の庭で他の先輩ワンコ達とずっと一緒です。
※以下の紹介文は生前のものです
およそ12歳と小型犬としては比較的短い一生を終えました。
直接の死亡原因は腎臓病によるものでした。
保護センター引き出し直後の血液検査で肝臓の数値に異常があり、投薬で様子を見ながら去勢手術を予定していました。
3/27に再度血液検査し、10日分の投薬が追加されましたが、数値は思うように改善しませんでした。
何かしら腫瘍が出来ている可能性に加え、腎臓の数値の悪化、心雑音と、不安要素が増えるばかりでした。
4/9に去勢手術の予定が立ちましたが、別の患畜の緊急手術によってキャンセルとなりました。
改めて4/23に術前の血液検査をしたところ、やはり肝臓の数値が悪く、心臓も投薬の一歩手前の状況でした。
高齢犬であることも加え、去勢手術を中止する判断に至りました。
病院嫌いのワンコは珍しくありませんが、病院を出た後も震えが止まらず、小さな体でゼェゼェと苦しそうに呼吸する様子に加え、想像以上に状態の悪い内臓器官、劣悪な環境下で飼育されていたことを想像させる弯曲した背骨等、アルト君の抱えている問題の全てが重くつらくのしかかりました。
去勢手術が受けられないことが決定したことで、通常の里親募集はできませんでした。
預かりボランティアとして出来ることは、アルト君が一日でも多く穏やかに過ごせる余生を、空腹が満たされ、温かく安心して眠れる環境を提供することだと思いました。
5/12には就寝後に部屋中の物がひっくり返るような、ドアに体当たりするような大きな物音がありました。
様子を見たところてんかんの発作のようでした。そうした発作は5月中にもう一度ありました。
その後は処方されていた60日分の薬も飲み終わり、食欲もあり穏やかな日々が続いていました。
残暑が続き、どことなく食欲が落ちた様子もあった為、9/3に久方ぶりに血液検査を受けました。
肝臓以上に腎臓の数値が悪化し、心雑音、さらには膵臓の値にも異常がみつかりました。
当初3.7kgあった体重は3.2kgへと減少していました。
9/9、栄養補助食としてあげた缶詰のご飯をすごい勢いで食べきったと思ったのもつかの間、夜に嘔吐と下痢がありました。
9/10、ご飯は一切食べようとせず、午前中はおやつを食べたがる様子があったものの、午後には立ち上がるのもやっとというフラフラの状態になり病院へ。
入院と点滴、そして超音波検査等の精密検査の提案を受けましたが、病院へ預ける判断はできず、わが家へ連れ帰ることに決めました。
獣医師からは、アルト君が食べたがるものがあればなんでも与えてあげてくださいとアドバイスがありました。
その夜は、寝袋を出してきて一晩中付き添い、様子を見守りました。
もう食物は受付けませんでしたが、スポイトで一時間おきに水を与えました。
おしっこがしたくてフラフラと立ち上がろうとしますが、後ろ足の踏ん張りがきかないようでした。
9/11、最期の朝を迎えました。
家族みんな交代でアルト君の周りに集まって過ごしました。
昼過ぎに保護団体の代表が励ましに来てくださいました。
夜になって呼吸がしづらい様子があり、抱っこをしました。
普段は抱っこを嫌がるクールなアルト君でしたが、22時に腕の中で静かに息を引き取りました。
ペットショップに並ぶ愛らしい子犬達、その裏側に命あるものとしての尊厳もなく、パピーミルとして物として扱われる存在がいること。
人間の傲慢なふるまいの代償を小さなアルト君が一身に背負っていました。
9/13、秋晴れの深大寺の霊園で荼毘に付しました。
わずか7か月と短い付き合いでしたが、この子が生まれてきたこと、わが家に身を任せてくれたこと、その存在をずっと覚えていたいと思います。
アルト君の遺骨は我が家の庭で他の先輩ワンコ達とずっと一緒です。
※以下の紹介文は生前のものです
性格・特徴など
怖がりな子です。
チワワには珍しくないようですがよく震えています。
大きな黒い目で少し首をかしげて距離を保ちながらこちらを観察しています。
預かり当初に比べるとだいぶ慣れたようには思いますが、なかなか警戒が解けません。今でも体に触ろうとすると、ビクッとします。
警戒・・・でも眠い・・・という感じで立ったままウトウトしていることも多々あります。
抱っこしようとすると、諦めてじっと抱え上げられるのを待っています。
食欲はあり、おやつも大好きです。
散歩に連れて行っても歩きません。
普段は室内でフリーにしていますが、吠えやイタズラはなく、静かに日向ぼっこしています。
先住犬とも我関せず過ごしています。
肝臓など血液検査の数値が悪く服薬中です。
シニアのため去勢手術は見送っています。
マーキングがあります。
片耳が倒れたまま立ちませんが、そこがまた赤ちゃん顔で愛らしいです。
色々と問題を抱えた子ですが日常生活は支障なく過ごしています。
この子の状況を理解し、愛情深く受け入れていただける里親さんと穏やかな余生を過ごさせてあげたいです。
チワワには珍しくないようですがよく震えています。
大きな黒い目で少し首をかしげて距離を保ちながらこちらを観察しています。
預かり当初に比べるとだいぶ慣れたようには思いますが、なかなか警戒が解けません。今でも体に触ろうとすると、ビクッとします。
警戒・・・でも眠い・・・という感じで立ったままウトウトしていることも多々あります。
抱っこしようとすると、諦めてじっと抱え上げられるのを待っています。
食欲はあり、おやつも大好きです。
散歩に連れて行っても歩きません。
普段は室内でフリーにしていますが、吠えやイタズラはなく、静かに日向ぼっこしています。
先住犬とも我関せず過ごしています。
肝臓など血液検査の数値が悪く服薬中です。
シニアのため去勢手術は見送っています。
マーキングがあります。
片耳が倒れたまま立ちませんが、そこがまた赤ちゃん顔で愛らしいです。
色々と問題を抱えた子ですが日常生活は支障なく過ごしています。
この子の状況を理解し、愛情深く受け入れていただける里親さんと穏やかな余生を過ごさせてあげたいです。